From:伴走(Together Run)金子誠志
「全く役立たないセミナーでした!」
先般の交流会でお会いした経営者Tさん、
雑談の延長からセミナーの話となり、
冒頭のTさん発言に繋がりました。
Tさんが不満を募らせた理由
Tさんのぼやきはざっくり以下の通り。
自身が運営する店舗経営に活かそうと、
ネットで見つけたセミナーに参加。
店舗の売上アップに繋がる
ノウハウを教えることを
売りにする内容だった。
10:00にスタートしたセミナーは
18:00までと長時間であったが、
そこで学んだことを実践しても
全く成果を得られず終わった。
テクニックとかノウハウとか、
講師は自慢げに話していたけど、
お金を返して欲しいくらいだ。
そこでTさんに実践内容をうかがうと、
取り組みの一部を説明してくれました。
詳細は省きますが、簡単にまとめまと、
いわれたことを忠実に実践されたそう。
全てを忠実に再現
例えばメニューへの
おススメ品の載せ方も
テンプレート通りに。
その写真を見せてもらいましたが、
メニューとテンプレートデザインが
あまりに大きく乖離しており、
かなり違和感がありました。
講師は「説明通り実践すれば、
売上アップに繋がります」と
繰り返していたそうですから、
テンプレートの使い方の説明が
不十分かも、とは思います。
講師のそういった配慮不足があったとして、
ここでのポイントはノウハウをいかに使うか。
ノウハウといわれるもの
その全てとはいいませんが、
通常はそれらを使えば
結果に繋がりやすい。
ただ、それらを使う際、
押さえるべき点がある。
チラシ用紙は黄色にすべき!?
少し話がそれますが
以前こんな話を聞きました。
チラシの紙は黄色が良い
と聞いたんだけど
黄色のチラシを配っても
ほとんど反応がなかった。
ノウハウを語った人物を
擁護するつもりはありませんが、
たぶんその方は説明を省いたのでしょう。
省略したのは、黄色にすべき背景。
たぶんこういいたかったのかと。
多くの場合、チラシは白が多い。
そんな時、黄色チラシは目立ち、
目に触れる可能性がアップする。
だからチラシ用紙は
黄色がおススメだ。
そういった背景がわかっていれば、
チラシ色にこだわるのではなく
他のチラシと違った色を使う
というのが押さえるべき点。
ある程度のカスタマイズが必要
さて、話を戻しましょう。
ノウハウはそのまま使えるものもありますが、
多くの場合、自社・自店に合わせる、
というカスタマイズが必要。
そこを端折ってしまいますと、
Tさんのような結果に
なりかねません。
そういう意味ではノウハウは、
すぐ結果を生む魔法の杖ではなく
試行錯誤のプロセスを減らす道具、
そのように捉えるのがよろしいでしょう。
PS
過去の役立たずノウハウも
今一度カスタマイズし直しますと
成果を得るものになるかもしれません。