今年のゴールは決まりましたか(年間目標設定法)

From:伴走(Together Run)金子誠志

長いようで意外に短いのが
一年という時間ではありませんか?

日々の忙しさに追われていると、
365日(8,760時間)があっという間に
過ぎ去ってしまいます。

価値ある一年を過ごすために・・・

ということで本日は、
一年をムダにしないための
目標設定に関する話をさせてください。

そんなことはとっくにやっているし、
思い通りに人生を歩んでいる、ということ
なら今日の内容はスキップでお願いします。

でも、なかなか思い通りにいっていない、
ここ数年、一進一退が続いている、
ということならご参考になるかと。

ところで今年の目標、立てられましたか?
それを紙に書きだしていますか?

私は仕事の関係上、経営者、
役員クラスの方と多く接しています。
そんな中、意外に思うのが“目標設定”。

目標を掲げてもたなざらし???

多くの方が、その年の目標を
あまり具体的に掲げていません。

売上(利益)拡大とか、家族との時間を
増やすとか、学びの時間を作るとか、そんな
漠とした目標は抱かれていらっしゃいます。

でも、中身をうかがってみると
あまり具体的ではないことがほとんど。

更にいえば、それを紙にきちんと書き出して
いる人は少ないですし、まして書いたものを
毎日見ている人に会ったことがありません。

ちなみに、ここでいう
目標とは、仕事上のものだけでなく、
プライベートも含めたもの

「日々忙しくてそれどころではない」という
のももちろん理解しますが、だからこそ目標
を掲げ、意識し時間を作る必要があるかと。

仕事に、そしてプライベートにいま以上の
充実感を得たい、ということなら目標設定は
不可欠、というのが私の持論です。

といっても、「考え始めると、うまく
まとまらなくて」という声もうかがいます。

“金子流”目標設定術ご紹介

そこで、以下に私が実践している
方法をご紹介させていただきます。
題して“金子流”目標設定術。

既に今年の目標を立てているなら、
そのチェックに、まだということなら
一度下記手順を試してみませんか?

余談ですが、私が年間目標を作る
ようになったのは今から20年ほど前、
30歳になるかどうかという時期でした。

会社員としてなんとなく過ごす日々を
反省し、なにかテーマを定め、「自分を
律しよう!」と思ったのが始まりです。

その方法は少しずつ変化し、ここ10年以上、
ご紹介する方法が定着しています。

自分としては一定の成果を
実感できていますので、あなたにも
参考にしていただけるのではないかと。

2ステップ目標設定法

では、早速その方法を記しましょう。

大きくは2ステップで作ります。
1.テーマ設定
2.仕事/家族・周囲/個人にわけ、具体化

テーマというのは、自分が
一年間を通し、注力したいこと。

自分の中にある漠とした思いを
言葉に置き換える
イメージです。

なので、抽象的で構いません。
例えば「挑戦」とか「自律」とか。

「リーダーシップ発揮」とか、仕組みの
必要性を感じているなら「体制構築」
のようなものもいいと思います。

その過程は、いま自分が一番気になって
いること、強化したいことを洗い出す、
自己対話の時間
といえるかもしれません。

「利益○○万円達成」なんていう具体的な
目標は、次ステップで挙げていきます。

ここでは、自分が気になっていることを
列挙し、その根底にある思いをプラス
の言葉で表現できると最高!

ちなみにテーマを決める理由ですが、
自分の中の軸を作るためです。

迷いが生じた時の判断基準と捉えて
いただいてもいいかもしれません。

テーマが決まったら、次はそれに沿い
具体的な行動目標/結果目標を考えます。

念のために記しますと、行動目標とは、
自分がすること、結果目標とは、行動の
結果、得られるもののことですね。

仕事でいえば、売上や利益は結果目標
であり、そのために取り組む具体的な
施策が行動目標に当たります。

“3分野設定”が目標の偏り排除

その際、具体策が特定の分野に偏らない
ように、私は仕事/家族・周囲/個人の
3分野にわけ、考える
ようにしています。

仮にテーマを「挑戦」とするなら、仕事に
おける挑戦、家族・周囲との関係における
挑戦、そして自身の挑戦を掲げる感じです。

仕事の場合、売上○○万円以上の優良顧客を
新たに○○人に獲得するとか、ニュースレターを
月に一回発行する、なんていうのもありでしょう。
※ニュースレター:各種情報を記載した冊子。

家族・周囲なら、初の家族海外旅行を企画し、
実現する、なんていうのもいいと思います。

個人だと、必要な資格取得やマーケティング
関連本○冊読破、なんていうのももちろんOK。

テーマとして掲げた“挑戦”からぶれて
いないかだけを意識し具体的な目標を
設定していきます。

目標を決める際、その目標を達成することが大切
かどうか、というのもありますが、胸がときめくか
という視点も盛りこむと動機づけに
なります。

義務感だけで目標を立ててしまうとテン
ションが上がりにくい傾向があるからです。
「ワクワクする」というのは大事ですよね(笑)。

目標の数としては、私は、
仕事/家族・周囲/個人のそれぞれで
2~3個ずつ立てるようにしています。

いくつにするかは個人判断ですが、
注力するという観点から、多くても
全体で10個以内が望ましいでしょう。

その際、気を付けるべきことが2つあります。
これをしないとほぼ確実に未達に終わります
から、必ず留意して欲しい点です。

1)目標の数値化

「集客に力を入れる」なんて
いうのは好ましくない目標の例。

なぜって、どのくらいの数の
お客さんを集めるか、あいまいだから。

新規のお客さんを週(月)に○人増やす、
これならばっちりです。

2)目標の優先順位付け

仕事/家族・周囲/個人で仮に2つずつ
目標を立てたとすると計6個になります。

全ての目標をクリアできるのが理想ですが、
状況は刻々と変わっていきますよね?

なので、トータル6個の目標を
作ったとしたら、その優先順位を
スタート段階で決めてしまいましょう

つまり、いざという時、
どちらを優先するかをあらかじめ
決断しておく、ということ。

こうしておけば、時間などの関係から
甲乙つけざるを得ない場合に
迷いが生じません。

迷っている時間というのは、
なにも進まない時間でもあります。

結果に繋げるには「今はこっちは後回し」
と即断し、行動しなければなりません。

目標は、クリアすることも大事ですが、
それ以上に達成を通じ自信をつけることが、
成長という意味で価値があると思います。

立てた目標を総崩れにしないためにも
優先順位付けは不可欠でしょう。

計画に1%の時間を充てよ!

ちなみに、計画作りには全体の
1%の時間を充てよ、という考えが
あるのをご存知でしょうか?

1年=365日の1%とは3.65日。
つまり一年の目標を決めるなら、3~4日
かけてもおかしくないということになります。

まだ今年の目標が固まっていないなら、
たっぷり時間を取り、一年をどう過ごすか、
自分と向き合ってはいかがでしょう?

PS

一年の目標を考えるに先立ち、
昨年一年間を振り返ってみる
ことをおススメします。

成果と反省に分け、紙に書き出すと
さまざまな気づきが生まれるはず。

それが新たな目標を立てる上で
大いに参考になると思います。

PS2

本内容の続きである、以下記事もぜひご覧ください。
目標数値を具体的に挙げる際のポイント
高すぎの目標を設定しがちな人が気をつけたいこと
目標管理の方法:達成を左右する2大ポイント

関連記事