KPIとKGIの違いを知って目標を達成しよう!

From:伴走(Together Run)金子誠志

あなたもさまざまに目標を掲げるでしょう。
それら目標は順調にクリアできていますか。

未達に終わることも多い、
ということでしたら、
以下が参考になるかと。

目標を達成できていません!

説明に行く前に、
先日お会いした方を
取り上げたく思います。

ある会合でたまたま隣に座った
経営者さんと雑談していた時のこと。

諸々話をしている内、その方の
目標管理に話題が及びました。

そして概略を話された後、
若干表情を曇らせながら
こうおっしゃったのです。

 実は、あまり目標を
 達成できていません!

目標とは、なんらかの意図があり立てるもの。
ですから、達成するに越したことはありません。

「もう少しで届きそうだ」と思えば
頑張れますし、目標をクリアすれば
モチベーションが上がりますよね?

KPI vs. KGI

その方の話に戻りましょう。
この方、仮にAさんとしますが、
ここ数年、いくつもの主要目標を
達成できずに終わっているそう。

仕事上の目標だけでなく、
プライベートの目標も
同じ状況とのこと。

「正直なところ、最近はちょっと
自信をなくし気味でして」とも。

それで、詳しく話を聞いてみますと、
Aさんの立てた目標は全てKGI
ということがわかりました。

KGIとは、
Key Goal Indicatorの略。
結果指標を指します。

対する概念がKPI。

こちらは
Key Performance Indicatorの略。
プロセス指標のことです。

コントローラブルかどうか

例えば、会社の最終利益って、
さまざまな活動の結果、
決まってきます。

ですから、
結果指標(KGI)。

一方、経費を○%削減するとか、
売上増に向け新規客への訪問を増やす、
といった類はプロセス指標(KPI)となります。

KPIとは、自分(達)が結果を
コントロールできる
もの。

KGIは、完全には
コントロールできないもの、
そんな風に考えていただくと
よろしいかもしれません。

KGIに偏っていないか

あっ、先ほど挙げたました例、
念のため、補足させてください。

お客さんへの訪問の結果である
新規客獲得数はKPIではなくKGI。

お客さんを何件訪問するかは
完全にコントロールできます。

でも、その結果、新規客に
なってくれるかどうかは
相手しだいですから。

こればかりは、自分(達)の意志だけで
100%コントロールすることはできません。

はい、そういった前提を踏まえ、
先ほどのA社長に戻りましょう。

Aさんが立てた目標は、例えば
新ビジネス事業化○件など
Aさん(の会社の人達)だけでは
結果を100%は制御できないものばかり。

KGIクリアに向けたKPIを考えよう!

なにかをやり遂げようと思えば、
目標設定は欠かせない
でしょう。

ただ、その目標がKGIばかりですと、
第三者の行動が結果に影響するため、
自分(達)が努力を重ねても
達成できるとは限りません。

一方、プロセス指標であるKPIの場合、
結果を自分(達)がコントロール可能。
やり方しだいで達成感を味わえます。

先ほどの新ビジネスでいえば、
事業化に成功した件数はKGI。

一方、「週3回、アイデアを考える」
「週に○件以上のアイデアを出す」
「新ネタを毎月1回テスト販売する」

こういった内容になっていれば
自分(達)でコントロール可能な
KPIということになります。

大事なのは両者バランス

もちろん、目標が
KPIだけでは不十分

経営者ともなりますと、
結果が重視されますから。

ですから、目標設定においては、
KPIとKGIはそのバランスが
工夫のしどころといえましょう。

ということで、これまで、
KPIとKGIを意識せずに
目標を立てていたのでしたら、
今後は両者を意識的に
使い分けていただくと
よろしいのではないかと。

PS

組織でいえば、
上位階層ほどKGIを多めに、
下の層に行くほど、KPI中心に、
という形が望まれます。

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