
From:伴走(Together Run)金子誠志
あなたも先々を考えた時、
今日が一番若いですよね。
当たり前ですが、
日々人は老います。
これは抗えない事実。
人生の年輪を重ねるのは
悪いことではありません。
ですが、年齢とともに
疎ましがられる人もいる。
世間では”老害“と
いったりされます。
老害とは・・・
我が道を行くのは自由ですが、
老害に至れば単なる迷惑な人。
今日は私が最近目の当たりにしたその実例と
そうならないための方策を記したく思います。
そもそも老害とはなにか。
辞書にはこう記されます。
企業や政党などで、
中心人物が高齢化しても
実権を握りつづけ、
若返りが行われていない状態。
※出展『goo辞書』
要は組織の活性化を阻む
年配者ということでしょう。
では、まずは私が「これぞ老害」
と感じた例を紹介させてください。
発起人の一人だったAさん
そこは30人ほどが集まる
経営に関する勉強会の場。
集まっていましたのは
主に30~50代の経営者。
人数にして30人弱でした。
その日の勉強会は
70歳を目前にした経営者が
自身の過去の成功と失敗を報告され、
後進にヒントを得てもらう
という場だったのです。
その報告者の横にいたのが
今回ご紹介するAさん、
年の頃は80代前半でしょう。
私は初参加たったため
Aさんとは初対面でしたが、
全員に配布されたプロフィールには
Aさんの過去の肩書が詳細に書かれていました。
Aさんを紹介する際、司会者は
「この会の発起人のお一人です」と
話されていましたから正に重鎮。
遂にはAさん劇場スタート
70前の経営者の報告が終わり、
司会者がAさんに意見を求めると、
そこからはAさんの独断場となりました。
経営などの持論を20分以上、
一気にまくし立てたのです。
内容は簡単にいえば
批判のオンパレード。
特に若手の経営手法や
最近の会の運営方法など。
「それはこの場には関係ないでしょ」
というものも多く含まれていました。
それでも司会がなんとか場を収め、
皆さん揃って懇親会の場へ移動。
そこからの2時間は、
完全にAさん劇場化。
「だからだめなんだ」
「考えが甘すぎる」
「こうすべきだ」
懇親会が盛り上がらなかったのは
申し上げるまでもないでしょう。
老害に陥らないための3つの矢
年配経営者の経験はとても貴重。
耳を傾けるべきと私は思います。
ただ、相手が「聞かせて欲しい」
という姿勢になっていなければ
その言葉は相手の心に響かない。
ではそのためには
先輩経営者はどうすべきか。
私は次の3つが大事と思っています。
1)聞き上手になる
2)褒め上手になる
3)感謝上手になる
内容は説明するまでもないでしょう。
これを実践される先輩経営者の周囲には
若手経営者が自ら集まり耳を傾ける。
結果、頼られる先輩として
みんなの人気者になっている、
私はそう感じていますが
いかが思われます?
PS
年配者が会の中心にいたとしても、
自由闊達な雰囲気が確保され、
組織が活性化しているなら、
その会(の運営)はあるべき姿
といえるかもしれません。