どう行動するかに理由は関係しない

From:伴走(Together Run)金子誠志

人がなにか行動を起こす時、
そこに必ず理由があります。

◆喉が渇いたから水を飲む
◆お腹が空いたから食事を摂る
◆疲れてきたから休憩する

もちろん、理由の影響度は
ケースバイケースでしょう。

行動を起こすまでのスピードや
行動を起こして以降の早さも
人によって違ってくる。

押えるべき重要な事実

ただ、ここで一つだけ
しっかり押さえるべき
重要な事実があります。

それが “解釈”の存在

喉が渇けば多くの人が水を飲むでしょう。
ほとんどの人は空腹になるとなにか食べる。
疲れればどこかのタイミングで休むでしょう。

このように、ある理由の結果、
多くの人が同じ行動を取ることは
現実問題、少なくありません。

でも、そうではないこともある。

先日お話した2人の社長を例に
少し説明させていただけますか。

ここではそのお二方を。
AさんBさんとしましょう。

AさんもBさんも2代目社長。
ともに製造業を営んでいます。

社員のために決断したA社長

Aさんはこんな風に
話してくれました。

 金子さん、会社をたたむことにしました。
 いろいろ手を尽くしてきましたが、
 業績は悪化する一方です。

 今はまだ手持ち資金に
 若干ゆとりがありますから、
 社員に退職金を払ってやれる

 切羽詰まってからだと、
 みんなに迷惑をかけます。

 父にも相談しましたが、
 「お前に任せる」と
 いってくれました。

 私自身も出直しですよ・・・。

同じ理由でも真逆の行動へ

一方、ある会合で一年ぶりくらいに
お見かけしたBさんに話しかけると。

 いや~、金子さん、
 やっぱり新規事業は
 簡単ではありませんね。

 この一年、試行錯誤を繰り返していますが、
 未だ次のビジネスの柱が見つかりません。

少し補足しましょう。

一年前、Bさんは本業が悪化する中、
新たにフランチャイズ経営を開始。

理由は、社員の雇用を守りたいから。

今はさらに別のフランチャイズにも加盟し、
なんとか社員の雇用を維持しているとのこと。

A社長もB社長も
行動に至った理由は
業績悪化でした。

2人ともに社員を守りたい、
という考えも変わりません。

思考の癖を意識していますか

結果、A社長は会社をたたむ決断をし
B社長は新たな分野に踏み出した。

今日取り上げましたテーマは、
どう行動するかに理由は関係しない。

人が行動を起こす時、
そこに必ず理由がある。

ただ、その理由をどう解釈するか、
その結果、どう行動するかは
人により大きく異なります

もちろん、どういった解釈が正しいか、
といったことは経営には存在しません。

ただ一つだけいえるとすれば、
同じ理由であっても人しだいで
真逆の行動に繋がる、ということ。

人は考えの傾向に癖があり、
年齢とともにそれが顕著に。

ですから、行動を迫られる理由が生じた際、
最初に出てきた結論と真逆を意識すると
新たな発想に繋がるかもしれません。

PS

お伝えしたいのは、
「逆の取り組みをせよ」
ということではありません。

別の見方(解釈)もできないか
多角的視野を意識しましょう、
ということに他なりません。

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