From:伴走(Together Run)金子誠志
「80対20の法則」とか、「2:8の法則」
とも呼ばれる「パレートの法則」、
あなたもご存知でしょう。
イタリアの経済学者
ヴィルフレド・パレートが発見した
統計モデル(の一つ)のこと。
その内容を一言で記せば、
全体の大部分を、その内の一部が
生み出している、というもの。
わずか20%のお客さんが
売上全体の80%をもたらしている
などがそれに当たります。
高校生の金子少年は・・・
少し話が飛びますが、
この法則を高校時代に知った私は、
当時こんな風に考えました。
そうか、たったの20%が
全体の80%を決めてしまうんだ。
それなら、20%の成果に繋がる
パワーを維持したまま、
それを25%とか30%に増やせれば、
成果は1.2倍とか、1.5倍になるぞ。
よし、がんばろう!
そんな風に考え、
自分なりに時間の使い方とか、
行動などを変化させていました。
当時は、有効活用できていない
80%に焦点を当て
改善を目指したわけです。
その結果は・・・。
はい、ご想像の通り、
成果には繋がりませんでした。
金子少年にいってあげたかったこと
そんな高校生の彼に、もし私が
今、アドバイスするとしたら
こんな風に話すでしょう。
金子君、
人は集中することでこそ
成果を高めていけるんだ。
だから、高い成果を目指すなら、
80%をなんとかしようとするのではなく
20%の中身をさらに改善するといいよ。
その方が、効率が良いし、
なにより結果に繋がりやすいから。
これ、集客とかマーケティングでも
もろに当てはまることです。
多くの経営者が
一人でも多くお客さんを集めようと
日々、奔走されていらっしゃる。
結果、個々のお客さんと接する時間は
当然ですが、減ってしまいます。
えこひいきのススメ
お客さんは寂しがり屋ですから、
そうなるといつの間にか、
あなたの元を去ってしまう。
そこで、
新たなお客さんを見つけるべく
さらに奔走する日々になる、
というしだい。
でも、売上を分析していくと、
実際20%、いえいえ中小の場合、
上位10~15%のお客さんで90%の売上、
なんていう現実もざらにあります。
ところが多くの場合、
そういった上位10~15%のお客さんも
残る他の大多数のお客さんと同じ扱い
というケースが少なくありません。
お客さんは、
“えこひいき”が
大好きなのに・・・。
ですからあなたのため、
つまり売上のためだけでなく
お客さんのためにも、
上顧客への注力が不可欠です。
お客さんの細かいリクエスト、
かゆいところに手が届くのが、
中小の最大の強みですから。
すると、
お客さんもそれを感じ取り、
売上という形であなたに
還元してくれるでしょう。
PS
念のために記しますが、
新規のお客さん獲得が不要
といっているわけではありません。
ただ、既存のお客さん、
特に上位のお客さんには手厚いフォローを、
というのがお伝えしたかった点です。