From:伴走(Together Run)金子誠志
お客さんを増やし、売上アップにつなげるため
の第一歩、それが現状を“きちんと”つかむこと。
“きちんと”とは、客観的事実、つまり
“今”を数値で把握することを意味します。
そこで直近5回に渡り、その
意義やどのような数値を追うべきかと
いった点をお伝えして参りました。
今回はそのまとめ、ということで
ポイントをおさらいしておこうと思います。
一緒に振り返りましょう。
その1:仕組み作り
第1回にお伝えしましたのが、
ビジネスの数値化には、そのための
仕組みが必要、ということ。
例えば売上増に向け、さまざまな
施策を打たれていらっしゃいますよね?
それが果たしてどの程度の効果を生んだか、
他の施策と比べどうだったか、そういった事実
を把握するには、仕組み作りが欠かせません。
比較するにはどういった数値が必要か、
そのためにはどんなデータをチェックすべきか、
その洗い出しが仕組み作りの第一歩といえます。
その2:客数・客単価の中身
第2回は、客数や客単価を詳細に
見ていきましょう、という話でした。
リピート回数だけでなく、
そのお客さんが自社・自店にどれだけ
貢献してくれたか、優良客は誰か。
お客さんを十把一絡げに見るのではなく、
例えば本当の上顧客は誰か、逆に手間
の割に貢献度が低い人は誰か。
そういったお客さんの中身を数値
で把握し、その後の施策に活かして
いきましょう、という話でしたね。
こういったデータを見ていくと、あなた
の(会社・お店の)本当のファンがあぶり
出されてきますから、取り組む価値大かと。
その3:見込客数
第3回は、まだアプローチしていない
見込み客数をつかむ意義をお伝えしました。
先々に商品・サービスを買ってくれそうな
見込客は十分いるといえるか、それを
デジタルにつかもう、という話です。
調べる工数はかかりますが、それ以上に
メリットの多いデータとなりますから、
そこは乗り越えていただきたいですね。
その4:成約率
そして第4回に取り上げたのが、第3回で
取り上げた見込客に「買ってください」
といった時の購入者の割合(成約率)。
これが分かると、先々の売上
見込み精度が一気にアップします。
経営者の多くが将来の売上を心配されますが、
見込客(未アプローチのお客さん)の数と、
成約率さえ分かれば、売上予測は超簡単。
その結果、すぐの対策が必要かと
いった点も的確に判断できちゃうんです。
あなたの安心のため、しっかりトレース
いただきたい数値といえるでしょう。
その5:LTV
最後となる第5回は、聞きなれなかった
かもしれませんが、LTV(顧客生涯価値)
という考え方(数値)を紹介しました。
第3回で取り上げた見込客が成約に至り、
その後、累計いくらくらいお金を使って
くれたか、その平均がLTVでしたね。
ビジネスを継続するには、新規の
お客さんを集め続ける必要があります。
なぜなら、お客さんは悲しいかな、
必ずいつか離れていってしまうから。
とはいっても、新規のお客さん
集めって、相応のコストがかかりますよね?
広告を打ったり、お客さんに会いに行ったり。
LTV、つまり新たなお客さんが自社・自店に
いくらの利益をもたらしてくれるかが分かって
いれば、集客にかけられるコストも明らかに。
なぜって、LTVを超えない範囲で
コストをかけていれば、お客さんの数が
増えるほど、利益が増えていくはずですから。
ということで、ご紹介の内容を既にビジネスに
活かされているならいいですが、そうでないなら
今日を境に一つずつチェックいただきたいです。
あなたのビジネスが改善に向かう
こと、間違いなしですから・・・。
PS
ビジネスのさまざまな現象を数字で
捉えられるようになるって、慣れて
くると実はけっこう楽しくなります。
それこそがマーケティングの醍醐味かと。