JRに学ぶタスク管理力

From:伴走(Together Run)金子誠志

今日は、ごくごく最近、正確にいえば昨日、
私が巻きこまれたトラブルを紹介しつつ、
JRのタスク管理に触れたく思います。

一言で申し上げますと、
JR東日本のタスク管理力、
“恐るべし”というお話です。

15万人に影響の事故発生

今回のトラブル、
発端は、JR東海道線
大船駅近くで起こりました。

事故が起きましたのは、
一昨日21:25頃とのこと。

各種報道によりますと、
垂れ下がった架線に電車が触れ、
結果、電柱が倒れ、先頭車両が接触

ガラスなどが破損したというもの。

その直後から電車が徐々に止まり始め、
運転再開に至りましたのは翌朝
つまり昨日8:00でした。

15万人に影響したようですから、
かなり大きな事故といえましょう。

さて、その事故が起きた頃、
私は大船から電車で40分ほどの
小田原駅付近におりました。

JRの対応力やいかに

クライアントさんの会議に参加し、
21:00前には終わっていたのですが、
当日は小田原での花火大会開催日。

電車の混雑が予想されたことから、
夕食を済ませることにしたのです。

それから駅に向かいますと、
運転見合わせのアナウンス。

その時点では事故の詳しい状況はわからず、
架線事故発生、ということだけでしたから、
少し待てば動き出すと思っていたのです。

ところが繰り返されるのは、
運転再開のめど立たず、
という案内ばかり。

そこでネットを検索しますと、
大きな事故であることが
わかってきました。

この時点で気になり始めたのが、
こういった時のJRの対応力。

見込みを狂わさないタスク管理力

繰り返されるアナウンスは、
運転再開の目途立たず。

ただ、AM2:30頃には、
ペットボトルと調理パンが
全員に配らました。

これも危機管理力、
嬉しい配慮です!

その後、AM4:30頃になり
「AM8:00丁度に運転再開予定」
のアナウンス
が車内に響きました。

といいましても
「状況により運転再開が
大きくずれることもあります」
という、但し書き付きでしたが。

さて、その後、どうなったか。
なんと、ジャスト8:00に
運転が再開
したのです。

それって凄くないですか。

誤差『0』という実力

あなたも計画を立てる際は、
作業時間を見込むでしょう。

でも、実際に取り組んでみると、
予定より早まったり遅くなったり、
少なからず誤差が生じませんか。

計画の半分しか終わらなかった、
なんていう人だっていらっしゃる。

ところが今回のJRのタスク管理では、
3時間半後までの進捗誤差が『0』です。
多くの人が関わっているタスクなのに。

PDCAを回し続けた成果

◆タスクが細分化されていた
◆マニュアル化が進んでいた
◆それが社内に浸透していた
◆調整時間が確保されていた
◆時間計測が活かされていた
◆その改善を繰り返していた

他にも要因はあるでしょう。

結果、ハイレベルなタスク管理を
実現しているのだと思います。

グループ全体で7万人超の組織が、
見込みを狂わさないタスク管理、
繰り返しますが「凄い」の一言!

徹夜とはなりましたが、
計画通りに進める手腕、
見習いたく思いました。

PS

1年に一度使うかどうかの充電器が
今回は大いに役立ってくれました。
『転ばぬ先の杖』でしょうか(笑)。

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