From:伴走(Together Run)金子誠志
未来を予測するのは簡単ではありません。
そんな中、確実に訪れる未来があります。
“人口”が減っていく、という現実です。
一方、競争相手は減らないどころか、
異業種から参入してくる場合など、
増加傾向ではないでしょうか?
そこから着実にいえることがあります。
それが、この先ますます新規集客が
きつくなっていく、ということ。
150円に抑えるvs.3000円を覚悟する
一般に新規のお客さん集めって
コストも工数も発生しがちです。
例えば一人のお客さん獲得に
3,000円かかっているとしたら
競争が激しくなるわけですから
5,000円、10,000円と増えることに。
では、どうすべきか。
最大の対策は既存のお客さんと
できる限り長くお付き合いすること。
なぜなら、既存客維持は新規客獲得に比べ
そのためのコスト・工数が1/5~1/10、
ビジネスによっては1/20で済むから。
一人の新規客獲得コストが3,000円だとしたら、
既存客維持は150円~600円で済む、
ということになるわけです。
『150円vs.3,000円』
比べるまでもありません。
一日に羽田・札幌2往復!?
そうだとするなら、どうすれば、
既存客は、ずっと買い続けてくれるか。
そこでおススメが『えこひいき』です。
たくさん買ってくれるお客さんは、
そうでない人と扱いを変えましょう。
知り合いに飛行機を多く利用する人がいます。
結果、彼はマイレージ最上級会員を獲得。
ところが、ある年のこと。
諸々の理由から搭乗が激減。
そのままではランクダウンの危機。
彼はどうしたと思います?
マイルをためるためだけに
搭乗を繰り返したのです。
例えば、羽田・札幌を
一日に2往復するとか。
世界に展開するリッツカールトン。
ロイヤルカスタマー情報は常に共有され、
どのホテルでもハイクラスなサービスが
受けられるようになっているとのこと。
家電店なのに粗利40%
家電の世界って、もろ価格競争ですよね。
購入する製品自体は全く同じものですから。
東京は町田にある『でんかのヤマグチ』。
同社はお客さんを9分類にしているそう。
その基準はいつ買ったか&いくら買ったか。
当然、上顧客ほど濃密に対応。
結果、粗利が40%ほどとのこと。
お客さんは、えこひいきしてあげるほど、
あなたの商品・サービスを購入する、
という形で還元してくれます。
えこひいきだからこそルール化!
では、ビジネスでえいひいきを実践する際、
どのような点に気をつければいいのでしょう?
それが対応ルールを明確にすること。
ランク分けする際の基準ですね。
ここをあいまいにしたままですと、
個人の好みが反映されてしまい、
批判にさらされかねません。
ということで、ルールを決め、
お客さんへの積極的えこひいき、
ぜひ実践していただきたいです。
PS
札幌・千歳空港に一日に2度訪れた彼、
2回とも空港から一歩も出ることなく
フライトを終えたといっていました。
私にはとてもまねできません!