中小企業の経営戦略に必須の視点

From:伴走(Together Run)金子誠志

あなたの扱う商品・サービスは
お客さんにしっかり説明しないと
その良さが伝わないものですか。

答えが「Yes」なら
おめでとうございます。
あなたのビジネスは宝の山です。

あなたの扱う商品・サービスは
売った後もフォローを必要とする
手離れの悪いものですか。

答えが「Yes」なら
おめでとうございます。
それは“金のなる木”です。

どういう意味か。
説明させてください。

効率vs.非効率

ところであなたは
こんな風に考えますか?

◆できれば効率よく売上に繋げたい
◆できれば納品工数を減らしたい
◆できればアフターフォローをなくしたい

経営の立場からしますと
効率向上、生産性アップは
常に意識すべき課題でしょう。

もちろん、社内に関しましては、
その発想の徹底が欠かせません。

◆生産工程を見直す
◆関わる人員を削減する
◆原材料価格の低減を図る
 などなど・・・

大企業の場合、そういった効率化の視点は
お客さん対応においても求められる
でしょう。

一方、中小の企業・店舗の場合、
ことお客さん対応に関しましては、
非効率がキーワードとなります。

どういうことか?

イオンモールが踏みこまない領域

大企業は大量生産大量販売が基本です。
人が多く、設備なども少なくありません。

細かな個々のニーズに対応していては
ビジネスが回らなくなってしまいます。

例えばイオングループが運営するイオンモール。
商圏としましては半径5~20kmほど、
人口5万~20万人が目安といわれています。

ということは、言い方を変えますと、
それが実現しない地域には
基本的に出店しないということ。

大量販売を目指していますから・・・。

でも、中小の店舗でしたら、
商圏はもっと狭くて済むでしょうし、
人だってそこまでいなくて済むでしょう。

実はそこにこそ、
中小の企業・店舗が
生きのびるヒントがあります。

中小の経営戦略に必須の視点

つまり、十分な説明が必要な商品とか、
売った後に手間暇かかる商品の場合、
大企業は手を出さないわけです。

大企業と競合するようになってしまえば
資本力に劣る中小の企業・店舗に
勝ち目はありません。

そこからこういうことがいえます。

あなたの会社の商品・サービスにおいて
コモディティー化(一般化)が進んでいる
ということでしたら、早急な対策が必要。

そうです、説明が必要な商品にシフトしたり、
アフターサポートに工数がかかるものに
軸足を移していく必要がある
ということです。

そういった取り組みを繰り返す限り、
大企業と対決することはありません。

それこそが中小企業に必須の
経営戦略の視点といえましょう。

PS

ことお客さん対応に限りましては、
「めんどうくさい」って
ありがたいことです。

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