From:伴走(Together Run)金子誠志
なにかを販売する、
ということは
その分野の専門家
ということを意味します。
少なくともお客さんは
そうみなすでしょう。
分野経験が長いほど
知識は蓄積されていく。
そういった意味では、
起業したばかりの人と、
10年選手に知識差があるのは
当然のことといえます。
それは仕方ないとしましても、
専門家と見られている以上、
経験年数に関係なく、
気をつける点があるかと。
専門家と見られる話し方・言葉
中でも意識さえすれば
今日から実践可能な
話し方、言葉の使い方につき、
2点、触れさせてください。
これ、意識していただくだけで、
あなたの信頼が高まるだけでなく、
お客さんの納得度も増しますから、
セルフチェックいただきたいです。
いい切ろう!
1)言葉尻(いい切る)
一つ目は、言葉尻です。
「~と思います」という言い方が
癖になっている方が
いらっしゃいます。
プライベートの場であれば、
それも良いかもしれません。
でも、ことお客さん対応となれば、
この言い方はいただけないもの。
申し上げるまでもなく
「思う」という言い方は
個人の意見の域を出ません。
一方、お客さんがあなたに
なにかを尋ねたとすれば、
それは専門家としての意見を
求めているに他ならない。
「です」「ではありません」
ですから言葉尻は
「~と思います」ではなく、
「~です」「~ではありません」
というように
断言する必要があります。
もしかしたら、こんな風に
思われたかもしれませんね。
知らないことを聞かれた場合、
どうすればいいか、と。
信頼を失う答え方
一番よくないのは、
「○○と思うんですけど・・・」
と終わらせてしまうパターン。
これだと専門家と
みなしてもらえない
可能性が高いでしょう。
こういった際も
考え方は一緒です。
○○については、わかりません。
確認した上でご連絡します。
こんな風に
断言されると
よろしいでしょう。
仮の答えだって言い方一つ
過去の知識を活かし、
以下のように伝えられると
専門家としての信頼がアップします。
○○については、わかりません。
××という点から考えれば、
◇◇の可能性が高いと思われます。
確認した上でご連絡します。
××というのが背景や理由、
◇◇というのがあなたなりの
仮に導き出した結論となります。
(故に言葉尻は「思われます」)
ということで、
言葉尻、重要です。
“など”はいただけません!
2)『など』不使用
など、漢字で記せば
“等”のことです。
これ、会話以上に
文章に登場することが多く、
お客さんの『納得度低下』
という危険をはらむ表現といえます。
なぜなら、
中身があいまいに
なりがちだから。
一方、使う方からすると、
これほど都合のいい言葉は
他に存在しません。
『など』をつけておけば
解釈の自由度が増しますから。
(故に政治の世界で多用されます)
“など”を使わず具体的に
Q:売上を増やすにはどうすればいいですか?
A:客数を増やす“など”の方法があります。
こんな風に答えてしまうと、
質問したお客さんは、
「他にどんな方法があるの?」と
疑問が残り、納得度が高まりません。
Q:売上を増やすにはどうすればいいですか?
A:基本は3つしかありません。
客数を増やすか、客単価を上げるか、
何度となくリピートしてもらうかです。
こういった感じで
『など』の部分を具体的に示せば、
お客さんは納得でき、
専門家として信頼されやすくなる。
“など”を使うなら・・・
ちなみに『など』を
絶対に使ってはいけない、
というつもりはありません。
前後の文脈から、
『など』がなにを指すか
相手に明らかなら
全く問題なしです。
Q:この商品にはどんな色がありますか?
A:虹と同じ7色でして、赤や黄色“など”です。
ということで、
万が一、『思います』や『など』が
口癖になっているなら、
ご留意くださいませ。
PS
会話で
どういった言葉を
使っているか、
あまり意識していない
かもしれません。
その場合、一度
録音されることを
お勧めします。
自分の特徴がわかり、
見直しのきっかけに
なるはずですから。