From:伴走(Together Run)金子誠志
先日、とある有名経営者がスピーカーを務める
セミナーに、参加させていただきました。
今日はそこでの参加者の反応に絡め、
ロールモデルに付き、記したく思います。
ロールモデル、いますか?
ロールモデル、ご存知と思いますが、
念ため、確認しておきましょう。
一言でいえば「お手本となる人」。
社長でいえば、あの人のような経営者に
なりたいと願い、その人の行動を
真似すること、といえましょう。
どうです?
あなたにもそんな人、いませんか?
「この人のようになりたい」と、明確に
意識しないまでも、「この部分は見習いたい」
という人なら、いるかもしれません。
さて、先般、ある経営者の話を聞いた、
と記しましたが、この経営者、すごい人でした。
簡単にいえば、熱い意志の塊のような人。
天災など、さまざまな試練にあっても、
とにかく粘りに粘り、乗り越えてしまう。
その日常たるや・・・
そのための日常の情報収集はもちろん、
さまざまな人との交流、さらには学習も
欠かしていない、とおっしゃっていました。
国などが発表する各種経済指標も駆使し、
日々、経営されているとのこと。
月並みですが、「素晴らしい」の
一言しか、私には思いつきません。
だから、『その経営者を見習おう』
とお伝えしたいのではありません。
そのセミナーでは、その経営者の話を踏まえ、
参加者がフリーディスカッションする、
そんな流れになっていたのです。
もちろん、参加者は皆さん、経営者ばかり。
かつ、ほとんどが初対面同士のようでした。
称賛、その後、卑下
そして、いざ、
フリーディスカッション、スタート。
最初は「すごいですね」とか「刺激になります」
という称賛の声で盛り上がりましたが、
徐々にこんな声が出始めます。
「私には、とてもあそこまでできません」
「自分のしてきたことに自信がなくなりました」
「なんか、同じ経営者として恥ずかしいです」
スピーカーであった経営者の日常が
参加者の日常とあまりにかけ離れていたため、
かえって、多くの人が引いてしまったのです。
さて、今日のテーマは、
「ロールモデルが仕事力をアップさせる!」。
ロールモデルって、
(上述しましたように)お手本のこと。
自分を成長させる際、お手本となるべき人が
どんな発想をし、どんな行動を取っているか、
それを具体的に知るのは、大切といえます。
前提条件、合致していますか?
とはいっても、そこには
前提条件があるのではないかと。
それが「自分のキャラと合うか」という点。
例えば、まずは計画を作り行動に移したい、
というタイプの人が、なんでも即行動という人を
ロールモデルにすると、どうなるか?
多くの場合、ロールモデルとの
GAPがあまりに大き過ぎ、自分を
卑下するだけに終わりかねません。
もちろん、自分のキャラを活かしつつ、
ロールモデルをお手本にできればベストですが
全ての人がそうできるわけではない。
この人のようになりたい、というロールモデルを
設定するのは、素晴らしいことと思います。
その際、意識すべきは、自分のキャラも
加味すること、私はそのように考えますが、
あなたはどう思われますか?
PS
セミナー終了後、その経営者にお礼のメールを
送ったところ、その返信も熱いものでした。
熱い人って、とことん熱い日々ですね!