中小企業におけるブランディング

From:伴走(Together Run)金子誠志

トヨタ/ホンダ/ソニー/ユニクロ
/ニッサン/ニンテンドー/パナソニック
/MUFG(三菱UFJ)/NTTドコモ
/ソフトバンク/サントリー/キャノン。

合計12のブランドを挙げました。
あなたはいくつご存じですか。
全てご存じかもしれません。

これ、今年(2025年)2月に
日本最大級のブランディング会社
インターブランドジャパンが発表した
日本企業のブランド価値評価ランキング、
「Best Japan Brands 2025」に載った企業。

上に記しました順番は
その1位から12位まで。

つまりトヨタ1位、ホンダが2位、
ソニーが3位、という結果でした。

ブランド力が高ければ、
お客さんの方から指名され、
価格勝負になりにくい

一方、ブランド力を高めるには、
他社にないような商品&サービス力、
それを後押しするような技術力、
あるいは露出を増やす資金力も必要、
そう思われているかもしれません。

これらが揃っている中小の企業や店舗、
さらには個人ビジネスは多くありません。

中小はブランディングを諦めるべき!?

では、中小企業や個人ビジネスは
ブランディングを諦めるしかないか。
結論からいえばそんなことはありません。

ブランディングはなんのために必要か。
一言でいえば、 お客さんに選ばれるため

お客さんがあなたの扱う商品やサービスを
必要とした時に、あなたのことを思い出し、
他社ではなくあなたから買ってもらうため。

あなたは外で牛丼を食べたくなった時、
あなたの頭にどのお店を浮かべますか。

それはすき家や吉野家、松屋かもしれない。
あるいは、地元にあるお店かもしれません。

そこで頭に浮かぶ、行こうと思うお店こそ、
ブランディング成功例といえるわけです。

中小企業&店舗のブランディング事例

そういった前提に立った上で
3つほど、中小のブランディング、
その具体例を見てみましょう。

1つ目は、とある観光地にあるお米屋さん。
ここが行っているのがスピード配送。
基本、注文から2時間以内にお届けします。

扱いますのは、
比較的高価格の
ブランド米が中心。

お客さんは宿泊施設であったり
料亭であったり、個人であったり。

しかも注文受付時間も9:00~22:00と
お客さんの“急”に合うようにしている。 

リピーターが多く、売上も安定
もちろんしっかり利益も確保、
一つのブランドになっています。

リピーターが尽きない部品メーカー

2つ目は、ネジなどの部品メーカー。
ここは、どんな小ロットにも即応。

部品の場合、メーカーの多くは
最小のロットを決めています。
それは利益を確保するため。

ですが、このメーカーでは、
どんなに少ない発注にも対応。

したがい、初回注文は赤字となることが
決して少なくないとおっしゃっています。

ですが、その 丁寧な仕事、
迅速な配送などが評価され、
リピーターになるお客さんが
かなりの数、いらっしゃる
そう。

結果、売上を着実に伸ばされている。

いつも賑わっている小料理屋の例

3つ目は、10席しかない小料理屋さん。
ここは料理とお酒のマリアージュ、
つまり組み合わせに力を入れています。

お食事はコース料理のみ。
かつお任せコースが基本。

事前にお客さんに
お酒含め好みを聞く。

その上で大将が旬の食材と
それにマッチするお酒を提供。

その金額は、決して安くありませんが、
お客さんが別のお客さんを連れてくる
という好循環でいつも賑わっています。

3つの事例をご紹介させていただきましたが、
どの会社お店も限られたコスト&人員の中、
お客さんニーズをきちんと押さえつつ、
自分達ができることに注力している。

結果、お客さんが必要なタイミングに
その会社お店を思い出してくれ、
リピートに繋がっている。

“掛け算”で勝負しよう!

秀でた技術力があるとか、
他で買えない商品があるとか、
そんなわけでは決してありません。

中小企業のブランディングは掛け算。

自分達にできる一つひとつを磨き、
それを徹底していくことで、
ゆるぎないブランドが
確立できるといえましょう。

PS

リピーター化に繋がるブランディング、
中小の企業や店舗こそ大事ではないかと。

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