
From:伴走(Together Run)金子誠志
◆会議等の場で誰も発言しない
◆提案もほとんどあがってこない
◆社員自ら積極的に動こうとしない
◆社長が先頭に立たないとなにも進まない
◆結果、社内がなんとなく暗く感じる
もしあなたの会社にも
こういった悩みがあるなら、
あなたの過去の言動が
影響しているかもしれません。
その理由に行く前に
2社、ご紹介します。
社員がイエスマンばかりのA社
A社長は、15人ほどを抱え、
ITサービスを手掛ける経営者。
創業から8年を迎え、
若干の波はあるものの
業績を伸ばされてきたそう。
A社長が悩んでいることの一つが
社員がイエスマンばかりであること。
指示はきっちりこなすそうですが、
自ら提案したり改善したりは
ほぼ皆無とおっしゃっていました。
その傾向が年々強まっていると。
そんなことからA社の会議に
オブザーバー参加することに。
社員が沈黙する理由
2時間ほどを使う会議でしたが、
社員自らは誰も声を発しません。
ですが、その理由は
開始して間もなく
わかりました。
A社長の発言は、基本、全て言い切り型。
口を挟めるような雰囲気ではないのです。
その状態に社員の皆さん、
慣れてしまったのでしょう。
会議終了後、A社長にやんわり
その辺りをお伝えいたしましたが、
果たしてどれほど理解いただけたか。
徐々に社員の発言が減ったB社
一方のB社長は卸売業2代目。
先代は人の意見を聞かない
猪突猛進型だったそう。
その反動もあり、B社長は
社員の意見を聞くタイプ。
ですが、経営を引き継ぎ2年、
最近は社員からの提案などがなく、
それが悩みとなっているそう。
B社の会議にも参加させてもらいましたが、
確かに参加者からの発言は多くありません。
B社長は社員に「どう思う」などと
積極的に声掛けしていたのですが、
それでも意見はほとんどあがらない。
聞く耳だけでは不十分
後日、B社長のところの社員氏と、
客先にヒアリングに行く機会があり。
会議で発言しない理由を聞いてみました。
するとこんな風に説明してくれたのです。
B社長に変わって暫くの間は、
それなりに発言がありました。
聞いてくれるのは嬉しいですから。
でも、それが採用されることは
ほぼほぼなかったんですよ。
その上、却下になった理由も
僕達には知らされませんでした。
そんなことを何度か繰り返す内、
徐々に誰も発言しなくなりました。
B社長にも、飲み会の席で
社員氏の名前を出すことなく、
問題提起してみましたが・・・。
社員が発言しない問題の対処法
会議などで社員が活発に発言する
いわゆる風通しの良い企業となるには
超えるべきハードルがいくつかあります。
◆社員への情報開示を積極化すること
◆社長や上司が聞く耳と持つこと
◆意見・提案に真摯に向き合うこと
◆必要なフィードバックを行うこと
◆その上で権利と義務を明確化すること
などなど・・・。
さて、あなたの会社の社員各氏は
活発に意見をいってくれますか。
もし、そうではなく、
かつそうなって欲しいと
あなたが願っているとしたら、
あなた自身の言動の変化が
その一歩になるかもしれません。
PS
ワンマンを貫く、という選択肢も
中小企業の場合、もちろんありです。