経営者の「時間がない」の対処法

From:伴走(Together Run)金子誠志

普段から忙しく過ごされる社長の場合、
師走になればそれはさらに増すかと。

年内に終わらせて欲しいというお客さん、
年末の駆け込み需要もあるかもしれません。
加えて忘年会などの各種イベントの開催。

さらには、あなた自身が一区切りつけ、
年を越したい仕事だってあるでしょう。

「時間がない」Y社長

先日、そんなお一人である
Y社長と話していた時のこと。

Y社長は7人のメンバーを束ねる
ITサービス提供会社を経営中。

会社員を辞め創業から6年、
紆余曲折はあったようですが、
会社を成長させてこられました。

そんなY社長、雑談途中に
こう切り出されたのです。

 金子さん、私も創業から6年、
 がむしゃらに走ってきました。

 でも私も間もなく50(歳)に手が届く。
 以前に比べ体力的にきつくなっています。

 これまでは、会社が軌道に乗れば、
 少しは時間にゆとりが持てる、
 そう思っていたんですよ。

 少しずつ人を増やし、
 今は私を含め8人。

 ですが、時間的ゆとりは
 全くもってありません。

解決策ってありますかね?

 というより、以前に比べ
 忙しくなっている気もする。

 家族には「もう少しだから!」
 といい続けてきましたが、
 私自身がその言葉に対し、
 自信を持てなくなっています。

 金子さん、この状況に、
 解決策ってありますかね?
 アドバイス、もらえませんか。

ということで、日を改め、
じっくり話を聞くことに。

先日、その日を迎えました。

Y社長に時間がない3つの理由

Y社長に詳しく話を聞いた結果、
Y社長の課題は、大きく3つ。

◆会社としてのアウトプットを維持すべく、
 Y社長自身が多くの業務を抱え込み気味

◆メンバーが担当業務に集中できるよう
 日々発生する雑務的な各種作業を
 Y社長が一人で担っている

◆それら結果、Y社長が目の前の仕事に追われ、
 売上アップや効率化などの仕組み作りが
 手付かずのまま時間だけ過ぎている

そこでお伝えしたのが、
Y社長自身の発想見直し。

具体的には
仕事を任せること、
そして外注の活用
でした。

それは本当に社長がすべき仕事か

その後、具体的になにから手を付けるか、
二人で一年間のロードマップ作りに着手。

まずY社長がすべき仕事を整理。
残った仕事を誰に任せるか、
あるいは外注できないかも論議。

それらを進める上で生じ得る
課題と対策も話し合いました。

ロードマップが完成後、
Y社長からこんな発言が。

 金子さん、いろいろな意味で不安ですが、
 でも、これも自社が成長する一里塚ですね。

 自分のため、家族のため、社員のため、
 そして会社のためにがんばってみます。

半年前進なしならその方法は誤りかも!

解決すべき課題が生じた際、
3ヶ月から半年(長くて1年)、
もしそれが解決しないなら、
現状の進め方・考え方に
無理があるということ。

特に社長が忙し過ぎて
解決に取り組めないなら、
他者(部下/外注)活用は
遥かにスピードがアップ
します。

もしあなたもY社長と同じく
忙し過ぎる状態が続いているなら
次の師走はゆとりを持てるよう、
『誰かに任せる』をキーワードに、
今から手を打ってはいかがでしょう?

PS

人に頼む場合に大事なのが
単なる丸投げをしないこと。

なんらかの仕組み・ルールを作ることで
あなたのストレスが生じにくくなります。

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