From:伴走(Together Run)金子誠志
どなたにも強み弱みがあります。
今日はそれとどう向き合うか、
そんな話をさせてください。
先日、とある交流会で
C社長と久々に再会。
諸々雑談している内に、
C社長からこんな発言が。
最近、悩んでいまして・・・
金子さん、実は最近、
少し悩んでいまして。
お陰様で創業から3年、
パートさん等も入れれば
メンバーが12人になりました。
ですから、以前に比べますと
相談にのったりする機会が増え、
みんなと接する割合が増しました。
一方、次々に生まれる
さまざまな問題をどうするかも
考えないといけません。
土日も仕事、なんてことが増えまして、
家族と過ごす時間が大きく減りました。
このままではまずいと思いまして
最近は時間を30分単位で区切って
予定を組むようにしているんです。
始めてから2ヶ月くらい経ちましたが、
でも、なんかしっくりこないんですよ。
なんかいろいろなことが
消化不良気味のような
気がしていまして。
金子さんは時間の使い方で
どんな工夫をしていますか。
C社長の対策は正しかったか
C社長とはもう2年以上の付き合いですが、
どちらかといえば、じっくり考えるタイプ。
そこに一定の時間をかける分、
決まって以降の行動は素早い。
ところが、そういったやり方だと、
仕事が回らなくなったのでしょう。
そこで時間の使い方を
従来と変えたのかと。
そんなC社長になにをお伝えしたか。
その話に行く前に少し聞いてください。
強みvs.弱み
会社員の場合、強みを強化すると同時に
ある程度は自分の弱み克服も必要になる。
さまざまに任される仕事を
そつなくこなしていくには、
一定の能力が求められます。
一方、中小企業の社長の場合、
重要なのは、“強み”磨きこみ。
弱みを放置しておいてでも強みを
徹底的に磨き込まねばなりません。
なぜなら、中小企業は社長しだいだから。
社長しだいというのは、社長の実力が
会社の実力になりがち、ということ。
競合がひしめく中、売上に繋げるには、
その会社『らしさ』が欠かせません。
「中小の会社らしさ=社長の強み」
私はそのように考えているわけです。
中小企業の社長の弱み克服法
では、社長の弱みはどうすべきか。
これは簡単!
社長は人事権がある。
ですから弱みを補える人材を
別に確保すればいい。
社長だって人の子。
あれもこれもできない。
社長は強みを徹底的に活かし、
弱みは人に任せてしまえばいい。
さて、では私はC社長に
なんとアドバイスしたか。
「元のスタイルに戻しては」
そんな風にお伝えしました。
幸いなことに、C社長の下にはTさんという
マネジメント力に長けた部下がいらっしゃる。
そんな提案を行い、会話は終了となりました。
人は誰しも強み弱みを持つ。
中小企業の社長の場合、
強みを徹底的に磨きこむ。
それが、会社の成長という意味でも
社長のストレス軽減という意味でも
大事になるように私は考えています。
PS
社長は弱みを無視していい、
ということではありません。
弱みが少ないに越したことはありませんし、
弱みを克服していく努力も欠かせません。
ここでお伝えしたいのは、
中小企業の社長は、
弱みを克服する以上に
強み強化に力を注ぎましょう
ということです。