From:伴走(Together Run)金子誠志
なにかを成し遂げるための手段として
テクニックが使われることがあります。
例えば写真は、光をいかに使うかが重要。
その巧拙が出来栄えを大きく左右するから。
ですから、テクニックを知り、
それを使いこなすのは
大事なことといえましょう。
ただ、その際に危険なことがあります。
それがテクニックだけに頼ってしまうこと。
特にコミュニケーション系は注意
テクニックには、それが生まれた背景がある。
その辺りもつかんだ上で使いこなせば、
強力な武器になり得る手段です。
しかし、テクニックの表面だけ学び、
実際の行動に移してしまいますと、
時に逆効果にさえなり得る。
特に注意したいのが
コミュニケーション系。
ということで本日は、
その辺りを記させてください。
頷きは大切だけど・・・
例えば相手の話を聞く場合、
「あなたの話を聞いています!」
というシグナルの一つが頷き。
特にお客さんの話を聞く際とか、
メンバーからの相談などの際は、
それが大きな効果を発揮します。
浅い頷き、深い頷きを組み合わせれば
“聞いてます効果”がさらに高まるでしょう。
そうはいいましても、時に
それが逆に作用することも。
ネガティブ系の相談などをされた場合、
頷きが過ぎれば「あなたに私の気持ちが
いったいどれだけわかるというの?」と
反発を買う可能性も否定できません。
相手をじっくり見よう!
では、コミュニケーションにおいて
テクニックを最大限に活かすには
どのように対処すればいいか?
そこでお勧めしたいのが、
“観察力”を駆使すること。
要は、相手をじっくり見よう、
感情を読む努力をしよう、
ということです。
具体的には、言葉そのもの以上に、
相手の表情、声のトーンやスピード、
身体の動きがポイントになります。
単なる相手の習慣かも
一般に腕組は拒絶の姿勢といわれますが、
それが習慣になっている人だっている。
ですから、相手が腕を組んだから
「この人は私を拒絶しているんだ」
と捉えるのではなく、相手の言動、
特にその変化に注目すべきでしょう。
腕組に前後して、笑顔が消える、
といったなんらかの変化があれば
それはまさに拒絶の現れかと。
一方、話し方に変化がなく、
相手が腕組した場合、
単なく習慣ということもある。
特に初対面の相手とのコミュニケーションでは
各種テクニックが活きやすい傾向にあります。
しかしながら、テクニックだけに
フォーカスしてしまいますと、
かえって不信を抱かせることも。
テクニックは強力な武器になり得るからこそ、
同時に相手を見る観察力をフル活用し、
臨機応変に使いこなしたいですね。
PS
人は時に感情と逆の発言をします。
内面を知られたくない、隠したい、
そんな風に思う時にそうなりがち。
だからこそ、
真剣な話の際は特に、
観察力、意識したいですね。