新たな取り組みを行う際のポイント

From:伴走(Together Run)金子誠志

売上アップ、あるいは効率化などを目指し、
新たな取り組み(業務)を計画した。
でも、思うように進んでいない。

経営者さんにお話を伺っていますと、
そんな悩みを持つ方が少なくありません。

もしあなたが同じような悩みをお持ちなら、
今日の話を参考にしていただけると思います。

現状打破に動き出したKさん

中身の説明に行く前に、
K社長を取り上げましょう。

創業4期目を迎えるKさん。
「最近、売上が伸び悩み気味で」
ということで相談にみえました。

面談したのは、今年5月のこと。

コロナ禍で以前と環境が様変わり。
なんとか今の状況を打破したい、
というのが相談の背景だそう。

詳しくお話を伺っていきますと、
そもそもビジネスモデルに無理がある、
ということが判明しました。

そこで、Kさんの強みを最大限に活かしつつ、
現状のビジネスモデルのアレンジを提案。

その場で直近の取り組みを中心に、
具体策も立て、面談終了となりました。

Kさん「これなら行けそうです」
とおっしゃられ、帰られたのです。

4ヶ月ぶりのKさんは・・・

先日、ある会合でのこと。
Kさんと4ヶ月ぶりに再会します。

私からお声がけしますと、
Kさんの表情がさえません。

理由を尋ねますと・・・。
こんな風に話されました。

 せっかく作ったプランなんですが、
 その後、ほとんど進んでいません。

 既存客の対応に追われていまして
 プランが後回しになっています。

 目の前の売上もありますし・・・。

その後、Kさんに
詳しく状況をお伺いし、
いくつかの具体策をご紹介。

すると「今度こそ、進められそうです」
と柔和な表情になられ、会話終了に。

コップと水の関係

さて、私がKさんになにをお伝えしたか。

と、その前に。
話が飛びますが、
ちょっと想像していただけますか。

なみなみ水が注がれているコップに、
さらに水を足すとどうなります?

申し上げるまでもありませんが、
水はあふれ、こぼれるだけです。

特に中小の企業や店舗の場合、
経営者は多くの仕事を抱えます。

慌ただしく過ごされている、
そんな方が少なくありませんが、
あなたはいかがです?

コップが経営者、水が仕事だとしますと、
なみなみ水が注がれているコップは
仕事に追われる経営者そのもの。

売上アップとか効率化などを目指し、
新たな業務に取り組もうとしても
水を注ぐ余地がありません。

水を注ぐスペースを作っていますか?

はい、もうお気づきですね。
新たな取り組みにチャレンジする際は、
最初にコップの水を減らさなければなりません。

まずは現状の仕事を見直し(削減し)、
新たな取り組みのための余力を設ける。

そういった環境を作った上で
ようやく新規業務に手をつける。

この発想を実践しない限り、
新しいことに手をつけるのは不可能、
そう思っていますが、いかがでしょう?

PS

では、どうやって既存の仕事を減らすか。

1)費用対効果の悪い仕事見直し
2)生産性の低い仕事を他者に委譲

(感触ではなく)数字に基づく
現状分析からスタートされますと
取捨選択しやすくなるはずです!

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