手離れが良いビジネスの功罪

From:伴走(Together Run)金子誠志

『手離れが良いビジネス』、
そこにあなたは魅かれますか?

Win-Winのビジネス!?

手離れが良いビジネスとは、
簡単にいえば、売れたらそれっきり
という売り切り型商売のこと。

買ってもらった後に
お客さんとのやり取りがなく、
あとくされのない取引を指します。

売る側からすれば、
販売した時点で完結。

次のお客さんに
集中することができる。

お客さんからしても
後々、縛られませんから
Win-Winといえるかも
しれません。

ですから
手離れを意識しましょう、
といえるか。

カギはリピーター

ところで、
ビジネスの安定に
一番求められるのは
リピーター
を増やすこと。

一人のお客さんと
できるだけ長くお付き合いし、
何度も購入してもらうことです。

お客さんとの関係が深まれば、
お客さんの悩みとか不安、
必要な商品がわかる。

それを提案すれば、
購入される可能性大。

お客さんからしても
痒いところに手の届く対応
と感じるでしょう。

結果、
安心感が芽生え、
信頼が増し、
さらなるリピートに
繋がっていく。

お客さんに積極関与しよう!

では、お客さんと
長く付き合っていくには
なにが必要か?

細かくはいろいろありますが、
一番は接触頻度に他なりません。

つまり、
何度となく
お客さんと関わること。

◆あなたからの情報提供
◆あなたからの商品紹介
◆お客さんからの問い合わせ対応
◆商品の購入
◆アフターサポート
◆時に雑談 などなど

こういったやり取りを通じ、
心の距離が近づくだけでなく、
お客さんの悩みなどがつかめる。

だからこそ、
できるだけ数多く、
お客さんと接触する必要がある
といえるわけです。

超危険な“なんとなく”

ちなみに、
お客さんが離脱していく
一番の要因は「なんとなく」。

商品が気に入らなかったとか、
接客に問題があったとか、
そういった理由ではありません。

なんとなく足が遠のき、
そのまま離脱
して
しまうわけです。

では、なんとなくの離脱を
防ぐにはどうしたらいいか。

そこでも
接触頻度アップが
役立ちます。

短期利益vs.長期利益

さて、冒頭に掲げた
『手離れが良いビジネス』、
接触頻度という点で
いかがでしょう?

確かに、
短期的に見れば、
手離れが良いのは
魅力的かもしれません。

でも、
一時の売上だけ狙うなら別ですが、
一般にビジネスは継続してこそ、
価値を増していく。

そこから考えれば、
手離れが悪いことで
接触頻度を増やせる。

短期的に見れば
工数増かも知れませんが、
長期的に見れば
そこにビジネスチャンスが
生まれる。

そういった点を加味すれば、
手離れの良さだけに目を向けると
危険だといわざるをえません。

敢えて手離れを悪くする仕組みを
組みこんでおく
、というのも
戦略かもしれませんね。

PS

非効率な仕組みを温存しましょう、
と申し上げているわけでは
ありません。

繰り返しとなりますが、
キーワードは『接触頻度』です。

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