最悪の数字は1だ(ダン・ケネディ)

From:伴走(Together Run)金子誠志

今日は、最悪の数字について、
お伝えしたく思います。

といっても、忌み嫌う、という意味ではなく、
あくまでマーケティングにおける『最悪』、
ということですから、念のため。

GAFAは一枚岩ではない

その話に行く前に、GAFA関連のお話を。
GAFAとは、申し上げるまでもなく、
以下に挙げる4社のこと

◆Google(グーグル)
◆Apple(アップル)
◆Facebook(フェイスブック:以下FB)
◆Amazon(アマゾン)

自社構築のプラットフォームを最大限に
活かし、ネット界を牛耳る巨大企業群。

ところが最近、
その内のAppleとFBの間で
きしみが
増しつつあります。

この2社、元々個人情報に対する
考え方に大きな開きがありました。

個人情報を極力収集すべきでない、とする
Appleに対し、ターゲティング広告という形で
個人情報を最大限に活かそうとするFB。

Appleが打ち出した一手

そういった中、Appleが新たに打ち出したのが
iPhone新OS(iOS14)を使った規制強化です。

簡単にいえば、個人の属性や関心に合わせた
ターゲティング広告がしにくくなる仕組みを
Appleが導入する、ということ。

今回のAppleの動きに対し、早速FBが8/26、
「我々が望んだ変更ではない」と表明しました。

ターゲティング広告で急成長したFBが
その手足を縛られるようなものですから、
この反応は至極当然といえましょう。

それはさておき、今日のテーマは
「最悪の数字は1だ」でした。

これ、昨年(2019年に)他界された
アメリカマーケティング界の巨匠、
ダンS.ケネディの言葉
です。

ビジネスにおいて最悪なのは、
特定のものに依存すること
、という意。

売上でいえば・・・

売上に例えてみますと・・・。
数字を支える商品・サービスが
ごく一部のものになってしまっていたり。

あるいは、数字の多くを特定の
会社・人に依存していたり。

特定の営業マンに数字が集中している、
なんていうこともあるかもしれません。

売上の大部分を作る営業がいたとして、
その人が突然「辞める」なんていいだしたら
会社・お店はどうなるか、という話です。

コロナ禍の現在でいえば、リアルビジネスに
特化していたところほど、次の一手に
苦労されている。

冒頭でお伝えしたAppleとFBの問題も、
結局はFBがAppleの仕組みに影響を受けざるを
得ない環境にあったことが、その原因でしょう。

その日に備えできること

もちろん、我々が例えばGAFAの仕組みに
全く依存せず、ビジネスを展開するなんて
現実としては不可能。

中小の企業や店舗の場合、
大企業に比べ特定のものに依存しやすい、
というのはやむを得ないことでしょう。

そうはいっても、FBがApple仕様変更の影響を
受けたように、あなたにそういった影響が
及ぶ日が来ないとも限りません。

そのためにできること、
それは2つ目を用意しておくこと

特定の人・モノ・サービス・仕組みなどに
極端に依存しないようにしておくこと

さて、あなたのビジネスにおいて、
そういった部分はありませんか?

いざその時が来ても慌てずに済むよう
ぜひ今から対策を進めていただきたいです。

PS

余談ですが、世界のモバイルOS市場における
iOSのシェアは25%程度とのこと。

同市場で75%前後を握るGoogleは、
現時点では同様の措置を考えていないそう。
今後のGAFA各社の動きも気になりますね。

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