From:伴走(Together Run)金子誠志
あなたのビジネスにおける競合って、
どういった人達でしょう?
今はものがあふれる時代。
同じような商品を扱う直接競合だけでなく、
間接競合だっていっぱいいるかもしれません。
ビジネスに取り組んでいれば、やはり
競合の動向って気になりますよね?
その気持ち、よく分かります。
でも、実は競合の動きに
それほど神経質になる必要はないです。
今日はそんな点をお伝えしたく思います。
仕事に行き詰ったYさん
本題に行く前に、
知り合いの話をさせてください。
その人を仮にYさんとしましょう。
Yさん、学校卒業後の数年は、
超お堅い仕事に就いていました。
職場の全員が地味目のスーツ、
時に法律も操りつつ業務をこなす、
そんな毎日だったようです。
元々、あこがれていた仕事だったそう。
ところが、数年もすると、なんか違う、
と思うようになったとのこと。
仕事を辞めたYさん、
お酒が好きだったこともあり、
パブを始めることにしたとか。
とはいっても、
世の中に飲み屋さんなんて
星の数ほどあります。
料理の腕に
自信がある訳でもない。
Yさんのアイデア、大当たり
そこで、
Yさんが思いついたのが、
飲み放題パブ。
これが大当たりし、
オープンするやいなや
連日、店は大賑わいに。
ところが、数年すると
近所に同じような店が2店でき、
かつYさんの店よりリーズナブル。
するとお客さんは、
一気にそちらに移ってしまったとか。
困ったYさん、
今度は観光客に目を付けます。
団体の多い宿泊施設に声がけし、
パック料金を提案。
集客に努めました。
これが、またまた大ヒット。
店は再び、息を吹き返したとか。
再び失意のどん底へ
しかしながら、これも数年すると
同じようなことをする競合が現れ、
再びそちらにお客さんを奪われることに。
途方に暮れたYさん、
同時にこうも思ったそうです。
◆どんなアイデアもいつか真似される
◆価格勝負となれば、どこかで行き詰る
◆かつ、アイデアが当たる保証なんてない
そんなさ中、
私のセミナーに参加されました。
そして、
リピーター作りの大切さを知ります。
そこから
Yさんのリピート対策がスタートしました。
といっても、
特別なことをした訳ではなかったそう。
◆お客さんを名前で呼ぶ
◆お礼のメールを入れる
◆記念日にお祝いを贈る などなど
すると、
足繁く通ってくれるお客さんが
徐々に増えだしたとのこと。
最大にして最強の対策
そんな中、コロナ問題が発生。
Yさんのお店も、当初は
大打撃を受けたようです。
それでも、常連さんの援護があり、
なんとかお店が回っている、
と教えてくれました。
さて、今日のテーマは
「競合対策とか戦略なんて必要ない!?」。
中小の企業や店舗が注目すべきは
競合他社の動きなのでしょうか。
もちろん、ある程度は
そういった情報も必要でしょう。
でも、一番注目すべきは、
“お客さん”そのもの。
お客さんがあなた(の会社・お店)に
なにを求めているか、それを知ることです。
もしかしたら、Yさんのように、
ただひたすらお客さん満足を考える、
それだけで十分かもしれません。
常連さんがあなたの会社・お店に
足繁く通う理由はなんですか?
実はそれこそが、
最大の競合対策になることを
お忘れなく・・・。
PS
先日Yさんにお会いした際、
こんなことも話されていました。
コロナ前に比べ、
客単価が倍になったんですよ。
常連さん、うちが苦しいのを
知っているから、ばんばん
お金を使ってくれます。
ありがたいです!
お客さんが買っているのは、
お酒や料理ではなく、Yさんという人柄、
そういうことでしょう。