From:伴走(Together Run)金子誠志
今日は『社長のやるべき仕事・やめるべき
仕事』というテーマでお伝えしたく思います。
ちなみに、ここでいう社長
とは、中小企業の経営者のこと。
したがい、大企業には
当てはまらないものもあります。
あらかじめご承知おきください。
社長がやるべき5つの仕事
ずばり、社長がすべきこと、
それは次の5つといえます。
1)資金繰り
2)マーケティング
3)マネジメント
4)計画
5)仕組み作り
黒字倒産という言葉があります通り、
黒字か赤字か以上に大切なのが、1)の
資金繰り、つまりキャッシュの確保です。
これって、中小企業の社長に
とっては、最優先事項ですよね?
次に大切なのが2)のマーケティング。
『マーケティング=営業』と思っていらっしゃる
方もいますが、決してそうではありません。
「マーケティングが苦手」は許されません
マーケティングとは、一言でいえば、
売るために必要な全ての取り組み。
営業だけでなく、事前のリサーチ、販促活動、
事後の検証も含む広い概念と捉えてください。
3)でいうマネジメントとは、
日常の人的管理も含まれますが、
ここでは主に人の育成を指します。
4)の「“計画”こそ社長の仕事」とも
いわれますが、中小企業においては、
全ての情報が社長に集中。
そういった実情を加味すれば、先々の
ことを考え、計画に落としこめる
のは、社長しかいないでしょう。
経営計画、事業計画、資金計画、人材育成
計画などなど、どれも社長の専権事項かと。
5つの中で優先すべきが・・・
そして最後が5)の仕組み作り。
5つの取り組みの中でも後回しにされる
ことの多いものですが、実は一番重要。
ところで仕事には、 “能動的仕事”と
“受動的仕事”があるのをご存知ですか?
能動的仕事とは、自ら考え行動して
いくもの、一方の受動的仕事は、あなた
以外の誰かが発端となって動き出すもの。
受動的仕事を具体的に挙げますと、例えば
メール返信とか、電話対応が良い例でしょう。
お客さんからの問い合わせや部下
からの相談も受動的仕事といえます。
実は仕組み作りとは、受動的仕事を
減らす取り組みと表現することもできます。
周囲に振り回されないために
受動的仕事の発端は相手の言動。
これを100%コントロール
するのは不可能ですよね?
一方、それらは、いざ発生してしまうと、
対応せざるを得なくなってしまうことも多い。
例えば、お客さんから電話がかかって
きたら、受けざるを得ませんよね?
結果、それまで行っていた仕事を
中断せざるを得なくなるかもしれません。
つまり、受動的仕事は、能動的仕事、自ら
考え行動する仕事の足かせとなり得るのです。
だからこそ、仕組み作りが大切。
例えば、お客さんからよくある問い合わせには、
それが起きないように説明書を充実させたり、
スマホに動画説明を送っても良いでしょう。
面倒だけどじわじわと効果発揮
説明書を作ったり、動画を制作したりするのは、
時間がかかることですが、結果的に問い合わせ
件数が減れば、それこそ効率が向上する。
お客さんの側からしても、いちいち
問い合わせずに済みますから、満足度アップ。
そう考えていただくと、実は後回しに
されがちな仕組み作りこそ、もっとも大切な
社長の仕事であるように思いませんか?
受動的仕事は、相手に
反応しているだけともいえます。
それは社長がやめるべき仕事の筆頭格。
さて、あなたは能動的仕事、中でも仕組み
作りにどれだけの時間を割いていますか?
例えば、直近一週間を振り返っていただき、
仕組み作りに一定の時間を充てられたか、
チェックしてみてもよろしいかと・・・。
PS
仕組みって、作る時は手間が
かかりますが、いざ動き始めると、
これほど助かるものはありません。
あなたのビジネスにどのような仕組みが
必要か、そういった相談にも乗っています。
遠慮なくお声がけください。