テレワークを中小企業が導入・運用する方法

From:伴走(Together Run)金子誠志

コロナ問題をきっかけに
広がり始めたテレワーク。

そのテレワークの現状などに付き、LINEが調査
結果を発表しましたが、ご覧になりましたか?

それによりますと、直近2ヶ月でテレワーク
が一気に浸透していることが見て取れます。

テレワーク導入、2ヶ月で6倍

「在宅勤務・テレワークの推奨/義務」に
ついては、2/19時点で実施がわずか9%でした
が、4/16時点では53%と、なんと“6倍”に。

人との接触を従来の8割減にするように、
国が強く推奨していますから、当然と
いえば当然の結果かもしれません。

(大企業を含む)全体では、53%と半数以上が
テレワークを導入していますが、もう少し細かく
見ていくと、厳しい現実も数字に表れています。

今回の調査では、企業規模別にテレワーク実施
状況が発表されていますが、中を見ると・・・。

事業規模5千人超の会社では6割近い導入率。
一方、11~30人規模では23%、1~10人に
なりますと、わずか12%
という実態。

元々、規模の大きい会社は、既にテレワークを
実施していたり、あるいは東京オリンピックに
向け、準備していたところも少なくありません。

他方、中小の場合、テレワークなんて、
全く考えていなかった企業も多いはず。
ですから、これは致し方ないことでしょう。

第2のコロナに備える!

とはいっても、この先、第2の
コロナ問題が起きる可能性もありますし、
自然災害など、BCPは避けて通れない課題

※BCP¬=事業継続計画
(Business Continuity Plan)

では、ノウハウなどがない場合、テレワークを
どのように導入し、運用していけばいいか?

ところで、マーケティングの世界でよく
使われる言葉の一つに“テストマーケティング”
というものがあるのをご存知ですか?

本格的に取り組む前に、課題がないか、
予想した結果に至れそうか、それを
知るために、事前にテストすること。

例えば、食品メーカーが特定の地域限定で先行
販売する、なんていうのはその一例でしょう。

入念なリサーチを重ね、計画を練ったと
しても、実際の結果は「やってみないと
わからない」ことが少なくありません。

だからこそ、“テストマーケティング”を
行い、時に軌道修正しいくことが重要。

中小企業テレワーク導入法

話を戻しましょう。
実はテレワークにも同じことがいえます。

当然ですが、テレワークにも
メリットとデメリットが存在

通勤・移動時間がないことが
最大のメリットでしょうか。

一方、やり取りがオンライン中心になりがち
ですから、職場にいれば気軽に聞けることを
聞けないなど、コミュニケーションが課題に。

一人で計画を立て、コツコツこなすのが
得意な人もいれば、そうでない人もいます。

会議をやるにしても、Zoomなど
ネットを使ったやり取りに戸惑いを
感じる人だっているでしょう。

だからこそ、中小企業がテレワークを成功させる
一番のコツは、とにかく実際にやってみること。

試行錯誤こそ最大の資産

10人以下の会社では、(上記の通り)
テレワーク実施は、わずか10社に1社。

それって、見方を変えれば、10社に1社は
実践している、ということになります。

もちろん、取り組みやすいかどうかは、
業種業界といったことも影響するでしょうし、
機材などの問題だって起こってくるでしょう。

それでも、とにかく実際にやってみる。
ほぼ問題が起こるでしょうから、そしたら
それを一つずつつぶしていく。

新規に商品やサービスを販売する際は、
試行錯誤も止むを得ませんよね?
テレワークも全く一緒です。

その試行錯誤こそ、会社、そしてあなたの
ナレッジ(知恵)であり、財産そのもの。

ですから、もしテレワークに躊躇されている
なら、とにかく一歩踏み出し、体験していただく
のが、成功への最短距離かと・・・。

PS

私の周囲の会社も
テレワークをやり始めています。

最初は抵抗を感じていた社長も
一歩を踏み出してしまうと、その後は
なんとか歩んでいる様子。

『案ずるより産むが易し』でしょうか。

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