ビジネスにおけるファン作り、その事例

From:伴走(Together Run)金子誠志

今日は、先日訪れた、とある地方のホテルの
対応に絡め「ビジネスにおけるファン作り」
というテーマでお伝えしたく思います。

先日、お誘いを受け、ある地方の
野外イベントに行ってきました。
そこは、その地方の中核都市。

事件はイベント終了後に発生

イベントは毎年開催されているそうで、
数十万人が集まるという大規模なもの
一帯では一番人気のイベントだそう。

当日は天候に恵まれ、2時間ほどのイベントは
大盛り上がりの内につつがなく終了、間もなく
参加者は帰路に就くことになりました。

私達は、複数でそのイベントに望んだの
ですが、中には女性も含まれていたんです

そして、その帰路に問題が起きました。
それがトイレ問題。

イベント会場には、特設トイレが
何基も設置されていました。

ですが、上述の通り、
そのイベントの集客は数十万人。
一方、仮設トイレの数は限りがあります。

案の定、トイレには順番を待つ長蛇の列。
数十分はかかりそうな雰囲気でした。

仕方なく私達は、そこから徒歩30分ほどの
距離にある駅に向かい、歩き始めたんです。

我慢の限界が近づいてきた!

途中、お店などはあるもののどこも
人があふれかえっていました。

中には、「トイレのみの利用禁止。飲食の
場合、お一人2,000円以上ご利用ください」

と貼りだす喫茶店まであってビックリ。

まあ、トイレのみの利用を阻止する
自衛策としては、致し方ないのかも、
と思いながら歩いていました。

が、連れがそろそろ限界にきている様子。
そこで、途中にある、その地方では規模の
大きなホテルに行ってみることにしたんです。

ホテルなら、きっと
トイレがあるだろうと思ったから。
少しコーヒーブレイクもいいかな、と。

同じように考えた人は多いんですね(笑)。
ホテルには、イベント帰りだろうと思われる
人がたくさん訪れていました。

そう来たか・・・

で、ビックリしたのが、そのホテルの
ロビーに大きく掲げられた臨時の案内版。
そこには、こう書かれていたんです。

 トイレは1Fだけでなく
 2Fと3Fにもございます。
 どうぞご利用ください。

イベント後に訪れる人は、トイレだけの
利用というケースが多いと思われます。

その場合、ホテルからすると、
直接的な収益はなく、逆に掃除が大変に
なるなど負担だけが発生する可能性も。

ところがこのホテルは、そういったお客さんを
積極的に受け入れようとしていたんですね。

しかも、他のフロアにもトイレがあることを
自ら案内するほどの親切さを持って。

その一言でファン化

私は、素晴らしいサービスを提供する
ホテルだと感じると同時に、その案内
だけでファンになってしまいました。

次にその地方に行く時は、必ずそのホテルを
使わせてもらおうと強く思ったしだいです。

さて、あなたのビジネスでもいませんか?
すぐに収益に繋がりそうもないお客さんって。

そういったお客さんに対し、あなた(の会社
・お店)はどのように接していますか?

もちろん、きちんと一定の
対応をされていることでしょう。

ただ、このホテルのように、どうせ
対応するなら「喜んで!」という姿勢で
積極対応するのも手
ではないかと。

結果、お客さんがファンになり、いつか足を
運んでくれたり、他のお客さんを連れてきて
くれたりする可能性があるわけですから。

私が、そのホテルのファンに
なってしまったように・・・。

ということで、ファン作りの
ヒントになれば嬉しいです。

PS

このホテル、実はビジネス
の才能も長けていました。

トイレの出口には、次のような案内が、
大きな文字で書かれ、貼りだされていたんです。

 少し休んでいきませんか?
 おいしいビールやおつまみを
 2F「○○」にて用意しています。

少し疲れを感じていた私達は、
早速そのお店に向かうことに。

同じように考えた人は多いのでしょう。
店内はかなりの賑わい。

嫌味なく収益につなげる仕組みもできていて、
ホント、素晴らしいホテルだと感じました。

PS2

本内容の続きである、以下記事もぜひご覧ください。
事例その2:ビジネスにおけるファン作り

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