名刺交換後の自己紹介で気をつけること

From:伴走(Together Run)金子誠志

今日は、初対面における自己紹介について、
記したく思います。

特に少人数で仕事をしている会社の方、士業
の方、個人事業主の方は、セルフチェック
としてご覧いただけると嬉しいです。

ちなみに、もし現状が、紹介、あるいはお客さん
からの指名中心に回っていて自ら営業することは
少ない、という場合、スキップでお願いします。

あなたはどちらを選びますか?

ところで、あなたに質問。
突如、あなたが激しい腰痛に
襲われた
としましょう。

「これは、病院に行かねば」と
ネット検索したあなたは、近所に
2つの整形外科をあることを知りました。

片方は、院長の名前を冠したと思われる
「○○整形外科」という病院。

もう一方は、このように記されていました。
「腰痛専門に70年の歴史を持つ××整形」

地図を見る限り、どちらの病院も、あなた
の自宅からの距離は大して変わらない様子。
さて、あなたはどちらの病院を選択しますか?

あなたがへそ曲がりでない限り(笑)、
後者を選ばれえるのではないでしょうか?

特化すると選ばれやすい

なぜって、腰痛専門って謳っている
わけですから、関連ノウハウをたくさん
持っていそうが気がしますよね?

でも、たぶんどちらの病院も先生が持っている
医師免許という資格自体は変わらないでしょう。

もしかしたら、前者の方が、実は
あなたの症状にマッチした対応を
しれくれる可能性だってあります。

でも、腰痛の人には、前者って選ばれにくい。
それは、人の勝手な期待に起因するから。

特定分野に特化している人の方が、
その領域に詳しそうで、なんとなく、
安心できそう
が気がしませんか?

そうなんです、人は実際にどうかは別に、
領域を絞った人に深い知識がある
と考える傾向がある。

なぜ、東京から秋田まで通院するか?

余談ですが、東京に住む私の知り合いは、
3ヶ月に1度、なんと秋田まで通院しています。

しかも、予約していてもひどい時は
3時間くらい待たされるといっていました。

そんな状況なので、日帰りは不可能。
毎回、一泊二日で行っているそうです。

時間はもちろんですが、宿泊費に交通費
ですから、金額だってばかになりません。

そこまでして通う理由はただ一つ。
その先生が、その分野に特化していて、
それが安心材料になるからだそう。

人は、自分が詳しくないことに関しては、
その分野にできるだけ精通した人に
頼りたい
と考えます。

腰痛70年の病院、あるいは秋田の病院も
そうですが、分野を絞ることで、かえって
人を引きつける効果が高まるんです。

さて、今日のテーマは、「名刺交換後
の自己紹介で気をつけること」。

あなた、なに屋さん?

私は仕事がら、さまざまな方と名刺交換します。
その際、相手がどんな仕事をされているか
聞かせてもらうことが多い。

で、その際、あれもこれもやっている、と
アピールする方がけっこういらっしゃいます。

特に小規模の会社、士業、個人事業主の方
にそういう傾向が多いように感じますね。

先日名刺交換させていただいた方は、
こんな風に自己紹介してくれましした。

>私は不動産を扱っています。土地、
>建物はもちろん、管理もやっています。

>あ、リフォームも大丈夫ですよ。
>家の外回りはもちろん、内装も対応します。

>電気製品なんかのご相談にものれますから
>家とか土地に絡むことならなんでも
>いってください。

なんでもできます=詳しくありません

思わす、突っこみたくなりましたね。
「あなた、なに屋さん?」って。
それは、心の中に留めましたが(笑)。

「専門性はあまり高くないのかもしれないな」
と勝手に想像してしまいました。

もちろん、実際はそうではないかもしれない。
でも、聞いた側が勝手に想像するわけですから、
それって、防ぎようがないですよね?

では、どうすればいいか?
そうです、領域を絞ればいいだけ。

土地の売買が中心ならそのことを、
マンション仲介をメインにするなら、
それを自己紹介の場で伝える。

もちろん、名刺にも余計な
情報は載せない
ようにします。

もしかしたら、こんが
疑問が湧くかもしれません。
「その他のビジネスは伝えないの?」と。

それは、次回以降にお会いした時に
紹介すればいいのではありませんか?

再会を目指すなら、絞りこもう!

初対面で「この人なら!」と思って
もらえなければ、そもそも取引につながる
可能性は限りなく「0」に近い
ですから。

少なくとも初対面で無理に自分が「なんでも屋
です!」とアピールする必要はないかと。

なんでも屋というのは、「専門性が低いです」
とアピールしているようにも取れますので。

ということで、もしあなたが初対面の相手
に「あれもこれもやっています」と伝えて
いるなら、絞込みをおススメしたいです。

結果として、その方が相手の印象に強く残り、
実ビジネスにつながりやすくなりますから。

PS

絞りこむことに恐怖を感じる人、多いですね。
お客さんが減ってしまうのではないか
と思う気持ちはわかります。

でも、実際はその逆。
領域が明確になることで、かえって
お客さんが増えることが多いですよ。

PS2

関連する以下記事も併せご覧ください。
ビジネスの場で自社・自店をどう紹介するか(よくある失敗)
自社をどう紹介するかが集客を左右

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