求人のコツ=人が来ない/応募がない/集まらない本当の理由

From:伴走(Together Run)金子誠志

人手不足といわれて久しいですね。
知り合いの経営者さんは「2020年までは無理」
と既に諦めモードに入っていました。

確かに、今の景気は東京オリンピックまで続く、
といわれていますから、それは一面の真実。

が、そうはいっても、特にサービス業の場合、
サービスの担い手がいなければ、
仕事自体が回りません。

ということで本日は“求人のコツ”を
お伝えしたく思います。

集客と求人は同じ発想で臨むべき!

実は、集客と求人って、同じ手法が
使えるってご存知ですか?

商品・サービスを購入してくれる“人を集める”
のが集客、一方、自社(自店)で働いてくれる
“人を集める”のが求人
です。

どちらも人を集めること、つまり、自社(自店)
の魅力を伝え、こちらに振り向いてもらう
という取り組みが不可欠なんです。

ところが、ほとんどの求人広告には
いわゆる労働条件しか書かれていません。
給料がどうとか、休みがどうとか・・・。

それはもちろん大切ですが、それだけだと
条件闘争になってしまう、と思いませんか?

人が会社を去って行く本当の訳

少し話が逸れますが、人が会社を辞める(転職
する)本当の理由って、ご存知でしょうか?

これについては、調査が実施されています。
リクルートが行ったものなんですが、
題して『退職理由の本音ランキング』

まずは、ベスト10をご覧ください。

1位:上司・経営者の仕事が気に入らない(23%)
2位:労働時間・環境に不満(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかない(13%)
4位:給与が低い(12%)
5位:仕事内容が面白くない(9%)
6位:社長がワンマン(7%)
7位:社風が合わない(6%)
7位:会社の方針・経営状況が変化(6%)
7位:キャリアアップしたい(6%)
10位:昇進・評価に不満(4%)

全ての根源はコミュニケーションに由来する?

どうです、ご覧になって?
そのほとんどが、経営側からの情報発信含め、
コミュニケーションが絡んでいる
と思いません?

一見、コミュニケーションと
関係なさそうな給与問題だって、その裏に
人の問題が絡んでいる可能性大。

最初から従業員を駒としか見ず、使い捨てしか
考えないブラック企業は論外ですが、普通の会社
の場合、多かれ少なかれこの問題が絡みます。

逆の言い方をすれば、少しくらい労働条件が
悪くても、コミュニケーションが良好な職場
なら、人は働き続けたい
と思うもの。

これこそが求人において
ポイントとなるところなんです。
どういうことか?

コミュニケーションの実態って、
現実問題、その職場に入ってみないと
わからないですよね?

雇用される側からすると、一番気になる点に
関する情報が公開されていないんです。

証拠を示さなければ“ただの意見”

ところで、集客目指し、商品・サービスの
特徴を訴求する場合、それが事実であることを
データやお客さんの声を使って裏付けませんか?

実は、求人においても、
そういった情報発信が欠かせません。

「フレンドリーな職場です」って書いたとして、
その証拠、どこにあります?

そもそも「フレンドリー」って、
意味が超あいまいですよね?

求人で心がけるべきコツとは、経営者の思いや
職場の実態などを、証拠(従業員の声など)
を示しつつ具体的に載せる
こと。

経営者はどんな人か、どんな人に来て欲しいか、
職場は和気あいあいか、互いにあまり干渉しない
雰囲気か、入社後のサポートはどうか。

そんな入社後のコミュニケーションに絡むような
点を、現場の人達の声を載せつつ紹介すると、
その価値観に共感する人だけ集まり始めます
(賃金等の基本情報は、もちろんお忘れなく!)

釣り好きが集まり釣りネタで盛り上がる飲食店

私の知り合いのある飲食店は、
勤める8名の内、7名が大の釣りファン。

ある時、フレンドリーさを出そうと、冗談半分で
「私(店長)、釣り好きなので釣り好き大歓迎」
って、求人欄の隅っこに書いたんです。

そしたら、本当にそんな人が集まってきて、
で、みんな釣り好きだから、定着率が
めちゃくちゃ良くなっちゃったんですね。

休みの日には、釣り船を貸切って釣り三昧、
なんていうこともやっているそう。

このように、求人で大切なのは、どんな思いの人
に来て欲しいか、職場の実態はどうかといった
ことを具体的に示し、その証拠を付けること。

これ、求人にはマジに効果がありますから、
人を採用する際、ぜひ実践して欲しいです。

その方が、職場のコミュニケーションが
良くなりますし、なにより定着率がアップ
それって雇われる側も幸せですよね?

ということで、本日は求人のコツでした。

PS

飲食店5店を営んでいた
知り合いの経営者さん、最近お会いしたら、
内2店を閉めた、といっていました。

従業員のやりくりが
つかなくなったのが、原因だとか。
求人に悩む経営者さん、本当に多いですね。

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