目標数値を具体的に挙げる際のポイント

From:伴走(Together Run)金子誠志

前回、一年の目標の立て方について
お伝えしましたが、ご覧いただきましたか?

今回は、目標数値を具体的に挙げる際の
ポイント、というテーマでお伝えします。
前回の補足といった感じの内容になります。

ですから、目標は比較的順調に達成中、
目標設定で苦労を感じることはない、
という場合、再びスキップとしてください。

さて、まずはおさらいから。
前回、金子式目標設定法とういことで
私の年間目標の立て方をご紹介しました。

金子式の場合、以下2ステップで
年間目標を形にしていきます。

1.テーマ設定
2.仕事/家族・周囲/個人にわけ、具体化

目標の置き方で達成可否が決まる

その際に重要となるのが以下2点だと
お伝えしましたが、ご記憶ですか?

1)目標の数値化
2)目標の優先順位付け

2)の優先順位については、迷いは
生じるとしても、その作業方法で
戸惑うことはないと思います。

一方、1)の “目標の数値化”については、
ご質問いただくことも多く、悩まれる
方が少なくありません

さらにいえば、どう具体化するかが
実現の可能性を左右
する、と
いえるほど、重要な点。

未達に終わることも多いという場合、
目標数値の設定の仕方に問題のある
ケースが少なくないように感じます。

ですから、既に目標を立てられているなら、
そのチェックに、もしこれからなら、以下
視点も加味し作成いただくとよろしいかと。

未達に終わりがちな数値目標とは・・・

ここでまずは、悪い目標設定
の例を見ておきましょう。

仕事/家族・周囲/個人という3分野の内、
比較的多くの人が重なる可能性のある
個人を例に説明させてください。

経営スキルを高めため、
読書の必要性を感じる方って
けっこういらっしゃいますよね?

そんな勉強熱心な一人であるAさんは、個人
分野として以下のような目標を立てました。

『経営関連の本を月に1冊、年間12冊読む』

いかがでしょう?
具体的ですし、きちんと数値化されている。
一見、問題なさそうに見えませんか?

でも、これだとたぶん
年間12冊読破は達成できません
なぜかといいますと・・・。

そもそもAさんは、これまで
コンスタントに本を読めていないから、
こういった目標を立てました。

だから、毎月1冊、年間12冊
という具体的目標を置いたんです。

このような形で目標を設定し、
日常がスタートするとどうなるか?

普段の生活が始まった途端、
日々の忙しさが押し寄せ、気が
つけば、1月も残り数日で終了。

ところが「まだ最初の数ページしか読めて
いない」、そんな結果になりがちなんです。

内容は別に、あなたもそんな
苦い経験の一度や二度、ありませんか?

スタートでこければ意気消沈

スタート月でつまずいてしまうと、
年間目標を達成しようという意欲が
一気にしぼんでしまう可能性大。

でも、せっかく立てた目標は、クリア
したくなるのが人情というものでしょう。
では、どうすればいいか?

答えは、目標を『日々取り組める
レベルの内容にする』
ということ。

読書であれば、『毎日必ず10ページ
読む』そんな形にします。

日々の目標だと、実施したかどうか、
すぐに自己評価できますよね?

そんな一見些細に見える点こそ、実は
達成可否を分ける最大のポイントなんです。

毎日の見える化が年目標達成に通ず

年間という長期の目標であっても、
日々の進捗の見える化こそ、一番重要。

例えば「昨日は忙しくて5ページしか
読めなかったから、今日は15ページ読もう」
そんな軌道修正もすぐにできます。

一日くらいの遅れなら、比較的楽に取り戻せ
ますし、こんな風にすると自分自身が目標を
常に意識することに
つながりますよね?

ということで年間目標といえども、
その具体化の際はDailyのゴールを決めて
おくと、実現性が格段にアップします。

ちなみに、仕事上必要な資格の勉強など、
Dailyの行動設定が難しい場合も
あるかもしれません。

その場合、次善の策として
Weekly単位の設定がおススメです。

例えば、一週間でテキストを30ページ
こなす、みたいな感じですね。

そのように計画し、土日などの休みに
集中して勉強してもいいかもしれません。

仕事上の各種業務指標など、Dailyの管理が
難しいものの場合もWeekly程度に細分化して
おけば、挽回のハードルが上がり過ぎません。

ということで、年間目標といえども、Dailyを
基本に、難しい場合はWeekly単位に数値化

するとよろしいのではないでしょうか?

今年のあなたの目標が成就すること、
心から祈っています。

PS

年間目標は、ゴールが遠くあるように
感じるため、高めに設定してしまう
ことが少なくありません。

ですが、よくいわれるように、少し
無理すれば届くくらいの目標が一番
モチベーションが高まる傾向にあります。

特に気合を入れて目標を立ててしまった場合、
ひと月くらいやってみて、現実に見合うか、
という振り返りがあってもいいと思います。

PS2

本内容の続きである、以下記事もぜひご覧ください。
高すぎの目標を設定しがちな人が気をつけたいこと
目標管理の方法:達成を左右する2大ポイント

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